
つい先日、知り合いから教えてもらった

虹の橋

という詩があります。
私は、小学生から社会人になる前まで飼っていた犬を
その犬が初めて我が家に来た日と同じ日の1月2日に
亡くしました。
前日までとても元気で朝起きたら、亡くなっていました。
柴犬とマルチーズのMIXで男の子の

まっくん

です。
小さい頃は人見知りで消極的だった私。
隣の家でプードルを飼い始めて、犬が欲しくなった。
両親に頼んで、成績が3科目以上良くなったら飼ってOKの約束の
言葉に一生懸命勉強し、飼うことが出来た。
まっくんを飼い始めて、散歩に連れて行くと同じように犬を
散歩させている飼い主さんとの会話で人見知りが治った。
色んな思い出をくれたまっくんを亡くした寂しさ…
今でも看取ってあげられなかった事を悔やんでいます。
まっくんはどんなに寂しかっただろう…と。
私は「犬の十戒」を守れなかった後悔があった。
今回、

虹の橋

という詩を知って
もう一度、再会をした時にまっくんに謝れる事が出来るなと
思ったら、救われた気持ちになりました。
大切な存在を亡くして、悲しい思いをしている人へ
少しでも前向きにもう一度、会う事が出来るチャンスがある
という事を残したくて書きました。

開業獣医の独り言

というブログから
転載させていただきます。
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虹の橋

天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれる
ところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、死ぬと
そこへ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って
遊ぶのです。
食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎ
みんな暖かくて幸せなのです。
病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、
傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、
元のからだを取り戻すのです。
…まるで過ぎた日の夢のように。
みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満が
あるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった
誰かさんがここにいない寂しさのこと…。
動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日‥
その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、
あなたの両手は愛する友を優しく愛撫します。
そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度
のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。
それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を
渡っていくのです…。
けれど、動物たちの中には、様子の違う子もいます。
打ちのめされ、飢え、苦しみ、
誰にも愛されることのなかった子たちです。
仲間たちが1匹また1匹とそれぞれの特別な誰かさんと再会し
橋を渡っていくのを、うらやましげに眺めているのです。
この子たちには、特別な誰かさんなどいないのです。
地上にある間、そんな人は現れなかったのです。
でもある日、彼らが遊んでいると、橋へと続く道の傍らに
誰かが立っているのに気づきます。
その人は、そこに繰り広げられる再会を、
うらやましげに眺めているのです。
生きている間、彼は動物と暮したことがありませんでした。
そして彼は、打ちのめされ、飢え、苦しみ、
誰にも愛されなかったのです。
ぽつんとたたずむ彼に、愛されたことのない動物が
近づいていきます。
どうして彼はひとりぼっちなんだろうと不思議に思って。
そうして、愛されたことのない者同士が近づくと、
そこに奇跡が生まれるのです。
そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。
地上では巡りあうことができなかった、
特別な誰かさんと、その愛する友として。
今ついに、この「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い
苦痛も悲しみも消えて、友は一緒になるのです。
彼らは共に「虹の橋」を渡って行き、二度と別れることは
ないのです。
こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている、「虹の橋」の
入り口に、「雨降り地区」と呼ばれる場所があります。
そこではいつもシトシトと冷たい雨が降り、動物達は
寒さに震え、悲しみに打ちひしがれています。
そう、ここに降る雨は、残して来てしまった誰かさん、
特別な誰かさんの流す涙なのです。
大抵の子は半年もしないうちに、暖かい日差しの中に
駆け出して仲間と戯れ、遊び、楽しく暮らす事ができます。
ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも…。
でも、1年経っても2年経っても、ずっと「雨降り地区」
から、出て行かない子達もいるのです。
地上に残して来てしまった、特別な誰かさんがずっと
悲しんでいるので、
とてもじゃないけれど、みんなと楽しく遊ぶ気に
なれないのです。
地上に残して来た誰かさんと同じ辛い想いをして、
同じ悲しみに凍えているのです。
死は全てを奪い去ってしまうものではありません。
同じ時を過ごし、同じ楽しみを分かち合い、愛し合った
記憶は、あなたの心から、永遠に消え去る事はないのです。
地上にいる特別な誰かさん達の幸せと愛に満ちた想い出こそが
「虹の橋」を創りあげているです。